防災士が解説!家族を守るための防災グッズ完全ガイド

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災害時、家族を守るために何をどう準備すればいいのか、不安に思ったことはありませんか?このような不安は、誰もが抱える共通のものです。しかし、正しい知識と準備があれば、この悩みを解決し、家族の安全を守ることができます。

この記事では、防災のプロが具体的な防災グッズの選び方から準備のポイントまでをわかりやすく解説します。正しい準備をすることで、万一の災害時にも冷静に、そして効果的に対処できます。

記事を読み終える頃には、今何をしておかなければならないのかが分かり、安心感を得られるでしょう。未来に起こり得る災害に向けて、今から準備を始め、理想的な安全な生活を実現しましょう。

災害に備える防災グッズ

災害は予告なくやって来ます。そのため、私たちはいつ何が起こるか分からない状況に備えておく必要があります。例えば、地震や台風のような自然災害は、家の破壊やライフラインの停止を引き起こすことがあります。実際に、過去には多くの人がこれらの災害で大変な思いをしました。そうならないためにも、家族みんなで防災グッズを準備し、安全を確保することが大切です。

防災グッズは、避難の段階に応じて0次グッズ、1次グッズ、2次グッズに分類されます。緊急避難の際に必要なアイテムを効率的に準備し、持ち出すためのガイドラインとして考え、それぞれの準備をしておきましょう。

また、これらが全てはなく、個人の状況に応じて、追加で準備が必要になります。例えば、高齢者や子どもがいる場合、ペットがいる場合、車に乗り遠方に出かける場合などです。

0次グッズ

0次グッズとは、普段持ち歩き外出先での避難に備えるもので、基本的な防災アイテムのことを指します。これには、水、非常食、懐中電灯、ポータブルラジオ、予備の電池、最低限の救急セットなど、生命を守るために最低限必要なものが含まれます。地震や火事など、突然の災害発生時にすぐに使用できるよう、カバンの中や車に入れておきましょう。

1次グッズ

1次グッズとは、0次グッズに加えて、こ緊急避難時の生活を支えるためのアイテムを指します。これには、着替え、タオル、寝袋やブランケット、個人の衛生用品(歯ブラシ、生理用品など)、重要書類のコピー、少額の現金などが含まれます。1次グッズは、比較的短期間(数日から1週間程度)の避難生活を想定して準備します。

家族全員が避難行動がしやすいように、重さに気をつけなくてはいけません。そのため、あれもこれもと入れるのではなく、持ち出すものを吟味しておきましょう。また、ホイッスル付きのライト、圧縮されたタオルや下着など重さや大きさにも気をつけておきましょう。

1次防災グッズは、避難所まで持っていくものです。路面の状況が悪い場合や、子どもや高齢者を助けながら避難する必要があることも考えられます。そのため、荷物を持って避難しやすく、水に強い素材や縫製がされたリュックタイプのものがおすすめです。防災リュックの重さは、男性で15㎏、女性で10㎏を目安にしましょう。

### 2次グッズ

2次グッズは、長期間の避難生活や自宅での長期間の待機を見越して準備するアイテムです。長期保存可能な食料品、大量の飲料水、追加の衣類、充電式のバッテリー、ポータブルソーラーパネル、簡易トイレ、子供や高齢者のための特別なケア用品などがこれに該当します。2次グッズは、1次グッズよりも多くのアイテムを含むため、事前に準備し、家の中のアクセスしやすい場所に保管しておくことが推奨されます。

これらのグッズを分類することで、災害発生時の混乱を最小限に抑え、迅速かつ効果的に避難行動を取ることが可能になります。それぞれのグッズは、避難の状況や期間に応じて必要とされるため、家族の人数やニーズに合わせて内容を見直し、定期的に更新することが重要です。

グッズの種類,内容,準備の目的

グッズの種類内容準備の目的
0次グッズ水、非常食、懐中電灯、ポータブルラジオ、予備の電池、最低限の救急セット緊急避難時の生命維持
1次グッズ着替え、タオル、寝袋やブランケット、個人の衛生用品、重要書類のコピー、少額の現金,一時的な避難所生活のサポート
2次グッズ長期保存可能な食料品、大量の飲料水、追加の衣類、充電式のバッテリー、ポータブルソーラーパネル、簡易トイレ、特別なケア用品,長期間の避難生活または自宅待機のサポート

家族ごとの防災準備の違い

家族の中には、小さな子供やお年寄り、さらにはペットを飼っている家庭もあります。これらの家族は、特有の必要とするものがあり、何が必要になるかを考えて準備しておくことが必要です。

たとえば、子供には小さな手でも開けやすい食べ物や、お年寄りには常備薬など、それぞれのニーズに合わせた防災グッズを用意することが重要です。このように家族構成に応じた準備をすることで、万一の時にも家族全員が安心して避難生活を送れます。

0次持ち出し用グッズ

緊急避難時に必要な基本アイテム

緊急避難時には、時間が限られています。そのため、すぐに持ち出せる防災グッズを用意して、いつも落ち歩くようにしているか、すぐに持ち出せるようにしておくことが大切です。基本的なアイテムとしては、水や非常食、ライト、ラジオ、予備の電池などがあります。これらは、災害が起こった時に生き延びるために最低限必要なものです。たとえば、過去の大地震では、これらのアイテムがあったおかげで多くの人が安全に過ごすことができた人が多くいました。救援物資はすぐには届きません。だからこそ、家族全員分の0次持ち出し用グッズを準備しておくべきです。

家族構成別・特別なニーズを考慮したグッズ選び

家族の中には、特別なケアが必要なメンバーがいる場合があります。そのため、基本アイテムに加えて、赤ちゃん用のミルクやおむつ、お年寄りのための簡易トイレなど、特定のニーズに応えるアイテムも準備する必要があります。

例えば、赤ちゃんがいる家庭では、普段使っているミルクやおむつを少し多めに備えておくと、緊急時にも安心です。しかし、赤ちゃんの成長は早く定期的に内容を見直さなければなりません。また、高齢者は歩行が困難なこともあります。その場合、杖なども必要になるでしょう。このように、家族ごとの特別なニーズを考慮したグッズ選びが、災害時の安心につながります。

一次持ち出し用グッズ

一次避難における基本セット

一次避難時には、もう少し長い時間を過ごす準備が必要です。基本セットに加えて、衣類、寝具、個人の必需品などを含めるべきです。これらは、避難生活が数日続くことを想定して選ぶ必要があります。例えば、過去の災害で避難所生活を余儀なくされた人々は、着替えや毛布があることで、少しでも快適に過ごすことができました。また、被災時のトイレの問題は大きく(特に女性)、ストレスの大きな原因になります。だから、一次避難用のグッズとして、これらをしっかりと準備しておくことが大切です。

二次持ち出し用グッズ

長期避難に備えた準備

二次避難は、長期間にわたる避難生活を想定した準備が必要です。このためには、非常食や水の他に、ポータブル電源などの電源類など、長期間のエネルギー供給を考えたアイテムがポータブル電源にソーラーパネルなあると天候にもよりますが、電気の補充ができるので利便性や安心感がかなりあがります。

また、個人情報や重要書類を保管できる防水バッグも必要になります。だからこそ、長期間の避難に備えて、これらのグッズを準備しておくことが推奨されます。携帯電話の連絡先が使用できない時には、紙に書いた緊急連絡先があれば非常に助かります。医療機関に受診が必要になった時には保険証や診察券のコピーがあると安心です。

家族の健康と衛生を守るアイテム

長期間の避難生活では、健康と衛生の維持が非常に重要です。そのため、手指消毒剤や除菌ウェットティッシュ、簡易トイレ、衛生用品などを備えておく必要があります。これらは、清潔な環境を保ち、病気のリスクを低減するために役立ちます。実際に、これらの衛生用品が避難所で不足した例が過去にあり、その結果、健康問題が発生しました。この

ような状況を避けるためにも、家族の健康と衛生を守るアイテムをしっかりと準備しておくことが大切です。健康と清潔を保つことは、長期避難生活を乗り越える上でのキーとなります。

自宅避難用備蓄品

自宅での生活をサポートする必需品

自宅での避難、つまり自宅待機が必要となる場合、日常生活を送るための備蓄が不可欠です。水、非常食、日用品、そして衛生用品など、自宅で一定期間外出できなくなった時のために準備しておくべきものです。

例えば、大規模な災害後にはスーパーやコンビニが閉店してしまい、これらの物資が手に入らないことがあります。そうならないよう、あらかじめこれらの必需品を備蓄しておくことで、自宅での生活を安心して続けることができます。

長期間の自宅待機に必要な食料と水の備蓄

自宅避難では、食料と水の長期備蓄が特に重要です。人によっては、数週間にわたって外出が困難になることも考えられます。そのため、非常食だけでなく、日持ちする缶詰や乾燥食品、そして大量の飲料水を準備しておくことが推奨されます。

実際に、過去の災害で外出が困難になった際、これらの備蓄があった家庭は、食料や水に困ることなく生活を続けることができました。2024年の能登半島の震災では水道の復旧に1か月以上かかった場所もありました。特に地域によっては、水道管が脆弱で破損した場合、復旧に時間がかかると予測されるような地域もあります。したがって、万一のためにも、これらの食料と水をしっかりと備蓄しておくことが大切です。

車載用グッズ

車内での避難生活を考慮したグッズリスト

車での避難を余儀なくされる場合、車内での生活を考慮したグッズの準備が必要です。また、ペットなどがいる場合で避難所に避難できない等の理由が想定される場合もあります。車内で避難生活を送るためには、寝袋や毛布、ポータブルストーブ、非常食、水などが必要になります。また、車内で使用できる充電器やポータブルバッテリーも重要です。

これらは、車内での生活を少しでも快適にし、情報を得たり、暖を取ったりするために役立ちます。過去には、車で避難した人々がこれらのアイテムのおかげで、避難生活を乗り切ることができたり、大雪のため高速道路が麻痺し、車内に閉じ込められるような状況になった時に寒さをしのぎ、助かった例があります。

車載用グッズを準備することで、車内でも安心して避難生活を送ることができる準備をしておきましょう。

移動中の安全と快適性を確保するためのヒント

避難時に車を使用する場合、移動中の安全と快適性の確保も考えるべきです。たとえば、地図やナビゲーションシステムの準備、非常用のガソリン缶の携行、そして緊急時の連絡手段としての携帯電話やラジオが必要です。これらは、予期せぬ事態に対応し、目的地まで安全に移動するために役立ちます。また、車内で快適に過ごすためには、日よけや窓用のカーテン、快適な座席クッションなども有効です。これらのアイテムがあれば、長時間の移動や、もしもの時の車中泊でも、少しでも快適に過ごすことができます。過去の災害時に、これらの準備をしていた人たちは、移動中や避難生活中のストレスを軽減することができました。したがって、車での避難を考慮する場合は、これらの安全と快適性を確保するためのヒントを活用して、準備をしておくことが重要です。

ペット用防災グッズ

ペットと一緒に避難するために必要なアイテム

ペットと一緒に避難する場合、ペットの食料や水、携帯用のケージやリード、ペットの健康を維持するための薬や医療品など、特別なアイテムを用意しておく必要があります。これらのアイテムは、ペットが避難中も健康で快適に過ごせるようにするために不可欠です。例えば、過去の災害時にこれらを準備していたペットオーナーは、ペットと一緒に安心して避難生活を送ることができました。ペットは家族の一員ですから、彼らのための防災準備も忘れずに行いましょう。

ペットの健康を守るための備蓄と注意点

ペットの健康を守るためには、日常的に必要とするアイテム以外にも、ストレスを軽減するためのおもちゃや、避難先でのトイレ問題に対応するためのトイレシートなどの準備が必要です。また、ペットの種類によっては、特別な温度管理が必要な場合もあるため、避難先の環境を事前に考慮することも大切です。ペットの健康と安全を確保するためには、これらの備蓄品の準備と、避難時の注意点を事前に把握しておくことが、非常に重要です。過去には、これらの準備を怠ったことで、ペットが避難中にストレスや健康問題を抱えた例があります。ペットを守るためにも、適切な準備と注意を払いましょう。

まとめ

災害準備をしておくことは、ただ単に物資を集めること以上の意味を持ちます。それは、未来への不確実性に対して、自分と家族を守るための具体的な行動計画を立てることです。適切な準備をすることで、災害の際には冷静に行動でき、必要な物資を確実に使用できます。

災害時には、以下のポイントが特に重要です

1. 迅速な行動: 0次グッズをすぐに持ち出せるように、常に準備を整えておく。

2. 家族のニーズに応じた準備: 小さな子供、高齢者、ペットの特別なニーズを考慮する。

3. 定期的な見直し:防災グッズの内容は定期的に見直し、期限切れのアイテムを更新する。

4. 情報の共有: 家族全員で防災計画を共有し、緊急時の行動を事前に話し合っておく。

最後に、防災準備は一度に完成させるものではありません。日々の生活の中で少しずつ改善し、更新していくことが大切です。災害はいつ起こるかわからないため、準備は常に進行中のプロジェクトと考えてください。この記事が、災害に備えるための一助となり、読者の皆さんがより安全な生活を送ることができることを願っています。

KANADE

大阪府出身。元看護師で、防災士、事業継続管理者資格を持つケアマネ歴20 年の主任介護支援専門員。
阪神淡路大震災と大阪北部地震の被災者として、災害対策に対して強く意識するようになりました。現在、介護施設での BCP(事業継続計画)の作成と訓練を指導をしており、地域の安全と健康を守るために日々努力しています。「防災なび」を通じて、多くの人々が防災意識を高め、安心して暮らせる社会を目指していきます。

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